妊活で躓きやすい人ほど「たんぱく質」が盲点に|DNA合成まで含めた話

こんにちは。サクラダ治療室の前田です。
妊活中の方で、こんなお悩みはありませんか?

  • サプリを増やしても、体調や状況が変わらない
  • 夕方にガクッと落ちる/甘いものが止まらない
  • 眠りが浅く、回復した感じがしない
  • 食事に気をつけたいのに、忙しくて続かない

このタイプは「頑張りが足りない」ではなく、かなりの確率で体の材料不足が根っこにあります。その材料の代表が、たんぱく質になります。

【目次】

① たんぱく質の役割は“筋肉”だけじゃない
② 妊活で重要になる3つの理由(修復・運搬・DNA合成)
③ DNA合成は「葉酸だけ」では回らない(たんぱく質の関与)
④ 足りない人に出やすいサイン
⑤ うまくいかない落とし穴(頑張ってるのに変わらない理由)
⑥ セルフチェック(どこで詰まってる?)
⑦ 整えるポイント:今すぐ→基本ベース→しっかり目の場合
⑧ 当院でできること
⑨まとめ

① たんぱく質の役割は“筋肉”だけじゃない

たんぱく質=筋肉、と思われがちですが、体の中の構成要素の多くはたんぱく質でできています。

  • 酵素:栄養をエネルギーに変えるスイッチ
  • 運搬タンパク:鉄・ホルモン・栄養を運ぶ
  • 免疫:炎症が長引かないための材料
  • 修復:粘膜や組織を作り直す材料(子宮内膜もここ)

つまり、たんぱく質が足りないと「サプリを足しても効かない」が起きやすい。
材料が不足している状態では、どんなにサプリを足しても代謝が回りにくいからです。

② 妊活で重要になる3つの理由(修復・運搬・DNA合成)

妊活でたんぱく質が重要な理由として、大きく3つのポイントがあります。

2-1)修復:子宮内膜も“粘膜”だから

体は毎日「壊して→作り直す」をしています。
子宮内膜も例外ではなく、周期の中で作り替えが起きます。
修復材料が足りないと、コンディションが安定しにくくなります。

2-2)運搬:鉄もホルモンも“運べない”と働けない

栄養は「摂る」だけでなく「運ぶ」必要があります。
運搬するためのタンパクが足りないと、必要なところに届きにくい。
“鉄を飲んでるのに実感がない”のような状況になる人は、このルートが絡むことがあります。

2-3)DNA合成:妊活の本質は「細胞が作り替わる」こと

ここが深掘り最重要ポイントになります。
妊活はホルモンも非常に大事ですが、それだけでなく、根っこの部分として 細胞が増える・作り替わることが大事になります。その中心がDNA合成です。

③ DNA合成は「葉酸だけ」では回らない(たんぱく質の関与)

「DNA合成=葉酸」というイメージは正しい一方で、葉酸だけでは回りません。
DNAは“文字”の材料(ヌクレオチド)を作って、それを並べて合成します。
この材料づくりに、たんぱく質由来のアミノ酸が深く関わります。

3-1)DNAの材料は“ヌクレオチド”。その材料にアミノ酸が必要

DNAを作るためには、プリン体・ピリミジン体(ヌクレオチド)を合成しますが、ここで

  • グルタミン(アミノ酸):窒素源として使われる
  • グリシン(アミノ酸):プリン合成の材料に関わる
  • アスパラギン酸(アミノ酸):ピリミジン合成に関わる
    など、アミノ酸=たんぱく質の分解産物が普通に登場します。

要するに、葉酸を入れても「素材(アミノ酸)が足りない」と、回路が回りにくいことがある、ということ。

3-2)葉酸回路(1炭素代謝)も“回す側”が必要

葉酸はDNA合成で重要な「1炭素(メチル)」の受け渡しに関与します。
ただ、回路は単独では回らず、周辺の栄養が揃って初めて安定していきます。

  • たんぱく質(アミノ酸)
  • ビタミンB群(特にB2・B6・B12)
  • 鉄(エネルギー産生の土台)
  • 胃腸(吸収)

このどれかが欠けると「葉酸は飲んでるのに…」になりやすい。

3-3)“作れる体”にはエネルギーも必要(ATP)

DNA合成にはエネルギーを使います。

つまり、たんぱく質が足りない状態で血糖が乱れ、睡眠が浅く、ミトコンドリアが回っていない状態だと、材料があっても合成、つまり新しく細胞を作る力が弱くなる可能性があります。

こういった意味でも、たんぱく質は妊活の土台になります。

④ 足りない人に出やすいサイン

大きな体調の変化や症状より、何となく不調・・・として症状が出やすいです。

  • 夕方にガス欠みたいになる
  • 甘いものが止まらない(特に16〜19時)
  • 眠りが浅い/夜中に目が覚める
  • 肌荒れ・口内炎が長引く
  • 風邪をひきやすい/回復が遅い

食事では「朝が軽い」「昼が麺だけ」「夜だけ頑張る」
このパターンでの食事が多い方に出やすい傾向にあります。

⑤ うまくいかない、頑張ってるのに変わらない理由

可能性①:夜にまとめて食べる習慣

夜に頑張っても多く食べても、日中の血糖と自律神経は安定しません。
夜食べすぎ→胃腸が重い→睡眠が浅い→翌朝食べられない、の負のループに入りやすいです。

可能性②:野菜は増えたが“主菜”が少ない

副菜は増えた。でも、肉・魚・卵・大豆が少ない。
これだと、DNA合成の素材(アミノ酸)が少ない状態になってしまいます。

可能性③:胃腸が弱い、不調の時に“量だけ増やす”

胃もたれする人が肉だけを増やすと失敗しやすいです。
この場合は量や質よりも先に、取り入れやすい形で(卵・豆腐・魚・スープ)摂取していきましょう。

大根おろしなどの、いわゆる補酵素を取りながら、タンパク質を増やしていくのもおすすめです。

⑥ セルフチェック(どこを見直す?)

□ 朝食がパン+コーヒーになりがち

□ 昼が麺だけ/丼だけが多い

□ 夕方に甘いものが増える

□ 主菜(肉魚卵大豆)が1日1回以下の日が多い

□ 胃もたれ・便秘/下痢がある

□ 眠りが浅い/回復感がない

チェックが多いほど、量より配分と消化機能を高めることがポイントになります。

⑦ 整えるポイント:今すぐ→基本ベース→しっかり目の場合

7-1 最短(今日から):朝に“たんぱく質を必ず摂取する

料理不要でOK。続けやすいように準備をしましょう。

  • ゆで卵 1〜2個
  • 納豆 1パック
  • 豆腐(冷奴でもOK)

朝にたんぱく質が入ると、夕方以降の調子の崩れが減りやすいです。

7-2 標準(1週間):昼にも“主菜”を固定する

  • サラダチキン+ゆで卵+具だくさんスープ
  • 焼き魚+味噌汁+おにぎり

おすすめは動物性タンパク。昼にも必ずたんぱく質が入るように意識をしましょう。

7-3 しっかり目の場合(伸びない人向け):目安量を確認

目安は 体重(kg)×1.0g/日 を最低ラインに。
毎日完璧じゃなくてOKなんです。週平均で達成できるように意識していきましょう。

食材と目安(たんぱく質)

食材たんぱく質(目安)
1個6g前後
納豆1パック6〜7g
豆腐150g9〜11g
80g16〜20g
鶏むね(加熱)100g22〜25g

※どうしても自分で作れない場合
コンビニで「ゆで卵+サラダチキン+スープ」
これでたんぱく質としては確保できるので、忙しい時はこのイメージで確保しましょう。

⑨ 当院でできること

たんぱく質の問題は「食べる努力」だけで解決できないことが多いです。
多くの場合、自律神経→胃腸→血糖→睡眠が崩れていて、材料が入らない/使えない状態になっています。消化して吸収することで、初めて栄養が回っていきます。

サクラダ治療室では、鍼灸・整体で体の緊張、自律神経を調整して胃腸が動きやすい状態を作り、食事をしっかりと消化し、吸収しやすい状態に整えていきます。
結果として、たんぱく質が入る→血糖が安定→睡眠が深くなる→回復が進む、という順番が作りやすくなります。

🌸まとめ

たんぱく質は「筋肉のため」だけではなく、妊活においては 体を作り替える材料 です。子宮内膜のように周期で組織が入れ替わる場面でも、体は修復と再構築を繰り返していて、その土台がアミノ酸(=たんぱく質)になります。

またDNA合成は葉酸が注目されますが、実際には材料づくりにアミノ酸も関わり、B群やエネルギー(ミトコンドリア)も必要です。だから、たんぱく質が足りない状態ではDNA合成まで回りにくいことがあります。

大事なのは、たんぱく質を習慣的に摂取できる設計になります。夜にまとめず、まず 朝にたんぱく質を1つでも摂取する(卵・納豆・豆腐でOK)。次に昼にも主菜を固定する。ここができると、夕方のガス欠や間食、睡眠の質が変わりやすくなります。妊活は“整った状態を続ける”ほど進みやすいので、まずは土台から整えていきましょう。