
こんにちは🌸サクラダ治療室の前田です。
「職場に言ったほうがいいんでしょうか」。これ、本当によく聞かれます。急に入る採卵の日程、朝イチの通院、予定が立たない注射。黙って回そうとすると、どこかで必ず無理が出ます。
今日は、誰に言うかとどう言うか、そして国が用意している様式の話を書きます。
・全員に言う必要はありません。休みを決められる人、ひとりだけでいい
・判断の軸は「言うと楽になるか」。理解してほしいかどうかではありません
・厚生労働省が不妊治療連絡カードという様式を出しています。無料で使えます
・伝える内容は通院の頻度と、急に休む可能性の2つで足ります。病名も数値もいりません
・言わない選択も普通です。その場合は半休と有給の取り方を先に設計しておく
言う相手は、ひとりで足ります
「職場に言う」と考えると、フロア全員に知られる絵が浮かんで、それで止まってしまう方が多いんです。でも必要なのは、あなたの休みを決められる人ひとりだけです。
直属の上司がその人なら上司に。シフトを組む人が別にいるなら、そちらに。人事や産業医のほうが話しやすいなら、そこから入っても大丈夫です。同僚全員に説明する義務は、どこにもありません。
先に決めておくと迷いません
「誰に話すか」と同時に、「この人から先には広げないでほしい」と添えてください。言葉にしておかないと、善意で共有されます。
言う・言わないは、この順番で決める
理解してもらえるかどうかで決めると、答えが出ません。相手の反応は、こちらでどうにもできないからです。決め方は「言ったあと、自分の動きが楽になるか」です。
| あなたの状況 | 向いているほう |
|---|---|
| 採卵・移植の周期に入っている | 言う。前日に決まる予定は、黙って回しきれません |
| シフト制・代わりの人が必要 | 言う。組む人が事情を知らないと、毎回交渉になります |
| タイミング法・検査の段階 | 有給と半休で足りることが多いです。急がなくて大丈夫 |
| 社内に休暇制度がある | 言う。申し出ないと使えません。就業規則を先に見てください |
| 話すと詰められる心配がある | 言わないまま進める。その選択も普通です |
自分の勤め先に制度があるかは、就業規則の「休暇」の章を見ると分かります。不妊治療という言葉で書かれていないこともあります。「私傷病」「特別休暇」の中に入っていることがあるので、そこも見てください。
厚生労働省が、専用の様式を出しています
これを知らずに通われている方が多いので、ぜひ覚えて帰ってください。「不妊治療連絡カード」という書式が、厚生労働省のサイトで無料で配られています。WordとPDFの両方があります。
治療を受けていることを会社に伝えるとき、社内の制度を使いたいと申し出るときに出す紙です。自分の言葉で説明しなくて済むのが、いちばん大きいところなんです。口で言うと言いにくいことも、様式に沿って書けば事務の話になります。
使うかどうかは本人の自由で、提出が義務ではありません。【連絡事項】欄の記載例も一緒に配られているので、何を書けばいいか迷わずに済みます。
同じページから落とせるもの
・不妊治療連絡カード(Word・PDF)と記載例
・上司や同僚向けのサポートハンドブック
・事業主向けのマニュアル(職場づくりの手引き)
厚生労働省「不妊治療と仕事との両立のために」のページにまとまっています。
上司向け・事業主向けの資料が別にあるのが、使いどころです。カードだけ渡すより、ハンドブックを添えたほうが話が早く進みます。こちらが説明する手間が減りますし、相手も「どう扱えばいいのか」が分かって動きやすくなります。
会社側にも、使える後押しがあります。中小企業には両立支援等助成金(不妊治療及び女性の健康課題対応両立支援コース)という制度があって、休暇制度などを従業員に使ってもらった事業主が対象になります。会社にとって負担だけの話ではない、というのは知っておくと気が楽ですよ。
伝える内容は、2つで足ります
詳しく話そうとすると、かえって言いづらくなります。相手が知りたいのはいつ、どれくらい抜けるかだけです。
これくらいで通ります
「通院が必要で、月に2〜3回、午前に抜けることがあります。前日に決まる日もあるので、そのときは早めに連絡します」
病名も、検査の数値も、何周期めかも言わなくて大丈夫です。聞かれたら「主治医と進めています」で止めて問題ありません。こちらから情報を足すほど、次も聞かれるようになります。
人から言われてつらい場面の返し方は、親や義両親から「そろそろ」と聞かれたらにも書いています。
言わないで通すなら、先に組んでおく
言わない選択を選ぶ方も、たくさんいます。その場合は、休みの取り方を先に設計しておくのがコツです。当日に慌てると、結局どこかで説明が必要になります。
- 半休が使えるか確認する。1日単位しかない職場は、そこから交渉する価値があります
- 有給を周期の後半に寄せて残す。月の前半で使い切らない
- 朝イチ・夕方の診察枠がある院を選ぶ。通院先を変えるだけで解決することがあります
- オンライン診療を使えるか、通院先に聞いてみる
- 繁忙期と重なる周期は、こちらから1周期ずらす。急がない月を作っていいんです
1周期ずらすことに抵抗がある方は多いですが、削られながら続けるより、整えてから入ったほうが体は動きます。仕事と治療を同じ月に全力でぶつけない、という組み方も立派な進め方です。
ふたりでどう回すかは、パートナーとの温度差のほうにも書いています。
まとめ🌸
- 言う相手は、休みを決められる人ひとりで足ります
- 決め方は「理解されるか」ではなく「言うと自分の動きが楽になるか」
- 厚生労働省の不妊治療連絡カードを使えば、自分の言葉で説明せずに済みます
- 上司向けハンドブックと事業主向けマニュアルを添えて渡すと話が早い
- 伝えるのは通院の頻度と、急に休む可能性の2つだけ。病名も数値もいりません
- 言わないなら、半休・有給・診察枠を先に組んでおく
黙って抱えている方が、本当に多いテーマです。言う・言わないに正解はありませんが、ひとりで全部を背負う必要はありません。使える紙も制度も、もう用意されているんです🌸
東十条院はこちら → 妊活・不妊鍼灸サクラダ治療室 東十条院(東京都北区)
大宮院はこちら → 妊活・不妊鍼灸サクラダ治療室 大宮院(埼玉県さいたま市)
聞ける場所を作りました
診察室で数字を渡されて、それが何を意味するのか分からないまま帰ってくる。家で検索して、よけい不安になる。それを何周期も繰り返している方が、本当に多いです。妊活って人に言いづらいので、よけいにひとりで抱えてしまうんですよね。
私も同じでした。妻と不妊治療をしていたとき、分からないことを聞ける場所が、どこにもなかったんです。
だから作りました。毎月ひらいている無料のオンライン講座です。Zoomの少人数で、顔出しはしなくて大丈夫。お名前とメールだけで申し込めます。通院の勧誘もしません。聞いて帰るだけで大丈夫ですよ🌸

次回の日程と内容はこちらのページにまとめています。
私たちも、通う側にいました
代表の前田は、妻と一緒に不妊治療を受けてきました。タイミング法から人工授精まで進んで、検査で自分の側にも原因が見つかったときのことも、判定を待つあいだの落ち着かない時間も、通う側として知っています。なので、寄り添って、二人三脚で進んでいきたいと思っています。
婦人科で進めている治療はそのまま続けていただいて、体のほうを整えるお手伝いをしています。主治医の方針を変えることはしません。まだ迷っている段階でも、話を聞くだけでかまいません。
サクラダ治療室は、東京都北区の東十条院(JR東十条駅から徒歩4分)と、埼玉県さいたま市の大宮院(大宮駅から徒歩5分)の2院です。どちらも院長は女性で、スタッフも全員女性です。通いやすいほうをお選びください。
まだ決めきれないときは、LINEで
予約するかどうか決めきれない、他の院とも比べている、そういう段階でかまいません。お名前もメールアドレスも要りません。聞いてみたいことがあれば、一言だけでもどうぞ。
何から手をつけるとよいか、先に知りたい方へ
18の質問に答えると、いまどこから整えるとよいかが出てきます。3分ほどで終わって、登録も要りません。結果に出てくる言葉をLINEに送っていただくと、その傾向に合わせた続きをお返しします。














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