こんにちは、サクラダ治療室の前田です🌸
35歳を過ぎてから妊活を始めた。調べれば調べるほど「35歳の壁」「卵子の老化」という言葉が出てきて、もう手遅れなのではないかと思えてくる。この時期にいらっしゃる方は、本当に多いです。
・35歳は崖ではない。変化はゆるやかに続いている
・効いてくるのは数より質。そして隠れていた要因が見つかりやすい年代
・この年代で惜しいのは、原因が分からないまま様子を見る時間
・卵管造影と精液検査は後回しにしない。方針が決まる検査
その気持ちは、よく分かります。
ただ、35歳という数字は崖ではないんですよね。そこが実際のところです。34歳と36歳のあいだに線が引かれているわけではありません。変化はゆるやかに、ずっと続いています。数字が独り歩きして、必要以上に人を追い詰めている面があります。
それよりこの年代で本当に効いてくるのは、時間の使い方のほうなんですよね。同じ1年でも、様子を見ながら過ごす1年と、検査を済ませて次の手を打てる状態で過ごす1年では、進み方が変わります。
年齢で実際に何が変わるのか、先に受けておきたい検査、いつステップアップを考えるのか。順番にお話ししますね。
年齢で変わること|数ではなく、質のほうが先に動く
卵子のもとになる細胞は、生まれた時点で数が決まっています。あとは減っていく一方で、増えることはない。ここは、どう生活していても変えられない部分です。
ただ、妊娠のしやすさに効いてくるのは数よりも質のほうです。
卵子は長い年月、卵巣のなかで待機しています。その待機のあいだに、染色体をきちんと分ける力が少しずつ落ちていく。受精しても育たない、着床しても続かないという形で表に出るのは、多くがこの部分です。妊活がうまくいかないのは、がんばりが足りないからではない。
そしてもうひとつ。この年代は、子宮筋腫や内膜症といった別の要因が見つかりやすい時期でもあります。年齢そのものより、隠れていた要因が表に出てきた、というケースがよくあります。
「35歳の壁」の正体|線ではなく、傾きの変化
35歳という数字がよく出てくるのは、このあたりから変化の傾きが少しずつ急になるからです。誕生日を境に、何かが切り替わるわけではありません。
だから「35歳を過ぎたから無理」という話でもないし、「まだ35歳だから大丈夫」という話でもない。どちらの受け取り方も、判断を狂わせます。極端な言い切りほど、当事者の役には立たないものです。
実務的に意味があるのは、次の1点だけです。
この年代は、原因が分からないまま様子を見る期間を短くしたほうがいい。それだけのことです。
先に受けたい検査|半年待つ前に、そろえておく
20代なら「1年たっても授からなければ受診」という目安が使えます。35歳以上では、その待ち時間を半年、あるいはもっと短く考えるのが一般的です。
最初にそろえておきたいものを挙げます。
| 検査 | 分かること |
|---|---|
| AMH | 卵巣に残っている卵胞の数の目安 |
| ホルモン各種(FSH・LH・E2・P4) | 排卵や黄体の働き |
| 甲状腺(TSH) | 妊娠の成立と継続に関わる |
| 子宮卵管造影 | 卵管が通っているか、子宮の形 |
| 超音波 | 筋腫・内膜症・内膜の厚み |
| 精液検査 | 男性側の状態 |
このなかで後回しにされがちなのが、卵管造影と精液検査です。
卵管造影は「痛そう」という評判が先に立ちますし、精液検査は夫の予定が合わないまま流れてしまいがちです。けれど、この2つは「タイミング法を続けても意味があるかどうか」を決める検査です。ここが分からないまま何周期も重ねるのが、この年代でいちばん惜しい時間の使い方になります。
AMHの数字に振り回されない|数と質は別の話
AMHは卵巣に残っている卵胞の数の目安であって、卵子の質を表す数字ではない。低くても妊娠される方はいますし、高くても時間がかかる方はいます。
使い道は、進め方を決める材料です。低ければ早めに手を打つ判断につながりますし、刺激法を選ぶときの参考にもなります。数字そのものに一喜一憂するものではない、と受け取ってください。健診の数値と同じで、単独で運命を決めるものでもない。
ステップアップの目安|同じ方法を重ねすぎない
おおまかな考え方です。実際の判断は、検査結果と経過を踏まえて主治医と決めていくことになります。
- タイミング法:数周期試して結果が出なければ、次を検討する時期に入る
- 人工授精:回数を重ねても結果が変わりにくいことが知られていて、一定回数で区切りをつけることが多い
- 体外受精:保険は治療開始時に43歳未満が条件。回数も年齢で変わる
この年代でいちばん避けたいのは、同じ方法を「もう少しだけ」と延々と続けることです。
半年が1年になり、気づけば2年たっている。
次に進むのが怖い気持ちは、私たちもよく分かります。段階を上げるのは、それだけ深刻だと認めるようで抵抗がある。ただ、迷っているあいだにも条件は動いていきます。迷ったら「いつまで今の方法を続けるか」を先生に聞いてみてください。期限が決まるだけで、腹がくくれることがあります。
病院で確認したいこと
- まだ受けていない検査はどれか。今の段階で受けておくべきものはあるか
- 今の方法を、あと何周期続ける想定か
- 年齢を踏まえて、先に進めたほうがよい理由はあるか
- 保険の年齢条件に照らして、いつまでに何を始めておく必要があるか
- 夫側の検査は済んでいるか。追加で見るものはあるか
4つ目は、43歳が近い方ほど早めに聞いておいてください。開始時点の年齢で判定されるため、数か月の差が使える回数を左右することがあります。
鍼灸で見ていること|年齢は戻せない。届け方は変えられる
ここからは、私たちが体をどう見ているかの話です。
先に正直なことを書きます。
卵子の質を若返らせるようなことは、鍼灸にはできません。そう書いてある広告を見かけることがありますが、私たちはその立場をとらずにいます。
では何を見ているか。卵巣や子宮に酸素と栄養が届いているか、そこです。同じ体でも、骨盤内の血流が細っている状態と、めぐっている状態では、届く量が違います。年齢は戻せなくても、届け方は変えられる。私たちが関われるのはここだと考えています。
この年代の方に多いのは、長年の仕事の疲れが抜けきらないまま妊活に入っているケースです。交感神経が優位なまま何年も過ごしていると、骨盤内の血流は細くなりやすい。眠りが浅い、肩と首が張りっぱなし、朝から疲れている。こうしたところから体を戻していきます。
栄養の面も一緒に見ます。鉄が足りていない方、たんぱく質が慢性的に少ない方は多く、そこは食事の側から変えられる部分です。
今日からできること
- まだの検査があれば、次の受診で予約まで済ませる
- 夫の精液検査の日程を、今週中に決める
- 睡眠時間を先に確保する。他の習慣より優先度が高い
- 鉄とたんぱく質が足りているかを見直す。健診の数値も材料になる
- 下腹部と腰を冷やさない
- 喫煙があれば、本人も配偶者もやめる方向で考える
全部を一度に変えようとすると、たいてい息切れします。
上から2つだけでも、この年代では十分に意味があります。検査を済ませることと、夫の予定を押さえること。この2つは今日から動かせます。
よくある質問
Q. 37歳です。もう体外受精に進んだほうがいいですか?
検査の結果によります。卵管が通っていて精液検査に問題がなければ、まずタイミング法や人工授精から進める判断もあります。検査が済んでいないなら、そこが先です。
Q. AMHが年齢の平均より低いと言われました。もう間に合いませんか?
AMHは残っている数の目安で、妊娠できるかどうかを決める数字ではない、と考えてください。ただ、早めに手を打つ判断材料にはなります。今後の進め方を主治医と相談してみてください。
Q. 40歳を過ぎていますが、自然妊娠は望めますか?
自然に授かる方はいます。ただ、確率の面では時間が味方をしてくれにくい年代です。並行して検査を進めておくと、選択肢を残せます。
Q. 卵子の質を上げるサプリはありますか?
特定の商品で質が上がると断言できるものは、今のところ見当たらないというのが正直なところです。不足している栄養を補う意味はあるので、まず健診の数値などで足りていないものを確認するほうが確実です。
Q. 夫が検査に行ってくれません。
よくあるご相談です。「あなたを疑っている」ではなく「二人分そろわないと方針が決まらない」という伝え方にすると、動いてくれることがあります。自宅で採取して持ち込める施設もあります。
Q. 仕事が忙しくて通院できません。どうすれば。
朝いちばんの診察や、土日にも診ている施設を選ぶ方法があります。通いやすさは続けやすさに直結するので、施設選びの段階で条件に入れておいてください。
まとめ
- 35歳は崖ではない。変化はゆるやかに続いている
- 効いてくるのは数より質。そして隠れていた要因が見つかりやすい年代
- この年代で惜しいのは、原因が分からないまま様子を見る時間
- 卵管造影と精液検査は後回しにしない。方針が決まる検査
- AMHは数の目安。質を表す数字ではない
- 保険の年齢条件があるので、43歳が近い方は逆算して動く
この記事は一般的な情報の整理であり、診断や治療方針を示すものではございません。
東十条院はこちら → 妊活・不妊鍼灸サクラダ治療室 東十条院(東京都北区)
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聞ける場所を作りました
診察室で数字を渡されて、それが何を意味するのか分からないまま帰ってくる。家で検索して、よけい不安になる。それを何周期も繰り返している方が、本当に多いです。妊活って人に言いづらいので、よけいにひとりで抱えてしまうんですよね。
私も同じでした。妻と不妊治療をしていたとき、分からないことを聞ける場所が、どこにもなかったんです。
だから作りました。毎月ひらいている無料のオンライン講座です。Zoomの少人数で、顔出しはしなくて大丈夫。お名前とメールだけで申し込めます。通院の勧誘もしません。聞いて帰るだけで大丈夫ですよ🌸

次回の日程と内容はこちらのページにまとめています。
私たちも、通う側にいました
代表の前田は、妻と一緒に不妊治療を受けてきました。タイミング法から人工授精まで進んで、検査で自分の側にも原因が見つかったときのことも、判定を待つあいだの落ち着かない時間も、通う側として知っています。なので、寄り添って、二人三脚で進んでいきたいと思っています。
婦人科で進めている治療はそのまま続けていただいて、体のほうを整えるお手伝いをしています。主治医の方針を変えることはしません。まだ迷っている段階でも、話を聞くだけでかまいません。
サクラダ治療室は、東京都北区の東十条院(JR東十条駅から徒歩4分)と、埼玉県さいたま市の大宮院(大宮駅から徒歩5分)の2院です。どちらも院長は女性で、スタッフも全員女性です。通いやすいほうをお選びください。
まだ決めきれないときは、LINEで
予約するかどうか決めきれない、他の院とも比べている、そういう段階でかまいません。お名前もメールアドレスも要りません。聞いてみたいことがあれば、一言だけでもどうぞ。
何から手をつけるとよいか、先に知りたい方へ
18の質問に答えると、いまどこから整えるとよいかが出てきます。3分ほどで終わって、登録も要りません。結果に出てくる言葉をLINEに送っていただくと、その傾向に合わせた続きをお返しします。





















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