こんにちは、サクラダ治療室の前田です🌸
一人目はすんなり授かったのに、二人目がなかなかできない。同じ夫婦で、同じ体なのに、どうしてだろうと思いますよね。この悩みは、まわりに言いにくいですよね。
・一人目が自然でも、二人目が同じとは限らない
・年齢、出産による変化、授乳、生活と、変わっている条件が複数ある
・受診の目安は半年。35歳を超えていればさらに早く
・一人目のときの検査結果は、もう今の結果ではない。精液検査も含めて
しかも、人に相談しづらい。
一人いるんだからいいじゃない、と言われてしまう。産院の待合室では肩身が狭い。夫は、そのうちできるよ、で話を終わらせてしまう。一人目のときより孤独だったとおっしゃる方は、本当に多いです。
二人目がなかなか授からないことは、続発性不妊と呼ばれます。一度妊娠と出産を経験しているので、前もできたのだからという気持ちで待ってしまいやすく、そのぶん受診が遅れやすいところがあります。
ただ、一人目のときと今とでは、変わっている条件がいくつもあります。年齢が進んでいますし、出産そのものが体に変化を残しますし、授乳のあいだはホルモンの出方も変わります。そこに上の子がいる生活が重なってきます。一人目が自然に授かったから二人目も同じ、とはなかなかいきません。
この記事では、一人目と何が変わっているのか、いつ受診を考えるとよいのか、どんな検査を受けておくとよいのか、そして上の子を抱えながらどう通い続けるのかを順番に整理します。鍼灸院なので、産後の体に何が起きているかという見方からも書きます。
検査の中身は子宮卵管造影と精液検査の見方に、筋腫や内膜症のことは子宮内膜症・子宮筋腫と妊活にまとめました。あわせてどうぞ。
検査や治療の進め方は、通われている施設の方針とご自身の状態で変わってきます。
二人目がなかなかできない理由|同じ体でも、条件はいくつも変わっている
まず、何が変わっているのかを並べてみます。

一人目から3年たてば、こちらも3歳進んでいる
当たり前のようですが、ここが一番大きいです。
一人目を30歳で産んで、上の子が3歳になってから妊活を始めれば、もう33歳を超えています。上の子が幼稚園に入ってから、と考えていればさらに先になります。妊娠しやすさは年齢とともにゆるやかに変わっていくので、一人目のときと同じペースを思い描いていると、どうしてもずれが出てきます。
前は3か月でできたから、という感覚がそのまま通用するとは限らないんですよね。一人目のときの自分と比べるのは、いったんやめて大丈夫です。
このずれに気づかないまま1年、2年と過ぎてしまうのが、二人目でいちばんもったいないところだと思っています。
帝王切開のあとは、子宮に傷あとが残ることがある
出産は、体にとって大きな出来事です。
帝王切開を受けた方だと、子宮の傷あとがくぼみとして残ることがあります。医学的には帝王切開瘢痕症候群と呼ばれていて、そこに液体がたまると着床の妨げになったり、生理のあとに少量の出血が続いたりすると言われています。
困るのは、自覚がないまま過ぎてしまいやすいところです。次のような形で見つかることが多いです。
- 生理の終わりがだらだら長い
- 生理が終わったあとも少量の出血が続く
- 茶色いおりものが数日続く
経腟分娩でも、お産の経過によっては骨盤内に炎症や癒着が残ることがあります。次のような経過があった方は、診察のときに伝えておくと話が早く進みます。
- 出血が多かった
- 分娩に時間がかかった
- 産後に発熱した
- 胎盤がなかなか出なかった
授乳が続いていると、排卵が戻りきらないことがある
授乳を続けているあいだは、プロラクチンというホルモンが高い状態が保たれます。母乳を作るために必要なホルモンですが、同時に排卵を抑える方向にも働きます。
ここは勘違いされやすいところで、生理が戻ってきても、排卵まで戻っているとは限りません。生理が来ていても、排卵していない周期が混ざります。卒乳してから周期が安定するまで、数か月かかる方もいます。
生理は順調に来ているのに授からない、というご相談は、二人目の方から特によく聞きます。基礎体温を1周期か2周期だけ測ってみると、排卵しているかどうかの手がかりが取れます。毎日きっちり続けなくても大丈夫で、二層になっているかを一度見られれば、それで十分です。
上の子がいると、そもそもタイミングが取れない
これは医学の話ではありませんが、実際にはいちばん大きい要因だと思っています。
上の子が同じ布団で寝ている。夜泣きで起こされる。寝かしつけで一緒に寝落ちしてしまう。夫婦とも疲れきっていて、そういう気持ちになれない。一人目のときのようにはいきません。
そして、これがいちばん口に出しづらい。病院でも聞かれないことが多いので、原因として数えられないまま何周期も過ぎてしまいます。
ここに負い目を感じる必要は、まったくないと思っています。条件が変わっただけです。
二人目の受診の目安|一人目のときより、早めに動いてよい
では、どのくらい試して結果が出なければ、検査を考えるのか。

一般的な目安は1年。二人目は半年で考える方が多い
一般に、1年たっても授からなければ受診という目安が使われます。
この1年という数え方は、日本産科婦人科学会の不妊症の解説でも同じ考え方が示されています。
二人目の場合は、そこまで待たずに動く方が多いです。年齢が進んでいることと、出産で体が変わっている可能性があること、この2つがあるからですね。半年ほど試して結果が出なければ一度検査を、という進め方がよく取られます。
検査を受けたからといって、そのまま治療に入るわけでもありません。今どこに何があるのかを確かめるだけでも、次の手の打ち方が変わってきます。
35歳を超えているなら、半年を待たないことも
年齢が進んでいると、半年という目安すら長く感じられます。一人目のときに35歳だった方が、3年あけて二人目を考えれば38歳です。
こういうときは、次のように重ねて進める方もいます。
- 数周期は試しながら、並行して検査の予約を入れておく
- 検査は結果が出るまでにも時間がかかる
- 待ってから動くより、重ねたほうが早いことが多い
帝王切開の経験があれば、期間より先に傷あとの確認から
帝王切開を受けている場合は、何か月試したかに関係なく、一度傷あとの状態を見てもらうところから考える方がいます。
超音波で確認できることなので、婦人科を受診したときに、帝王切開をしているので傷あとの状態を見ていただけますか、と伝えるだけで済みます。
二人目で受けておきたい検査|一人目の結果は、もう今の結果ではない
一人目のときにひととおり検査を受けている方も多いと思います。ただ、そこから数年が経っています。

どれを実際に受けるかは施設によって変わります。ここに挙げたのは、聞いてみる価値がある項目だと思ってください。
費用の面では、人工授精などの一般不妊治療と、体外受精などの生殖補助医療が2022年4月から公的医療保険の対象になっています。どこまでが対象になるのかは厚生労働省の「不妊治療に関する取組」にまとまっています。
超音波|帝王切開のくぼみ、筋腫や内膜症
最初に受けることが多い検査です。帝王切開の傷あとのくぼみ、子宮筋腫や子宮内膜症があるかどうかを見ます。
筋腫や内膜症は、一人目のあとに新しくできていたり、大きくなっていたりします。一人目のときに何もなかったから今もない、とは限らないんですよね。
AMH・ホルモン各種|数年分、状況が動いている
AMHは、卵巣に残っている卵の数の目安として使われる数値です。年齢とともに変わっていくものなので、一人目のときの数値はそのまま使えません。
FSHやE2といったホルモンも、周期の決まった時期に測ることで今の状態が見えてきます。
プロラクチン|授乳の影響が残っていないか
卒乳したのに周期が整わない、というときに確認されます。授乳と関係なく高くなっている方もいるので、数値で確かめておくと迷いが減ります。
子宮卵管造影|出産後に卵管の通りが変わることも
卵管の通りを見る検査です。一人目を自然に授かっていても、出産や産後の経過で状況が変わっていることがあります。
甲状腺(TSH)|産後に働きが変わる方がいる
見落とされやすい項目です。産後に甲状腺の働きが変わる方がいることは、あまり知られていません。だるさや冷え、体重の変化として出てくることもあります。
精液検査|いちばん見落とされやすい
ここを飛ばしたまま、女性側だけ検査と治療を重ねているご夫婦を、何組も見てきました。
一人目を授かっているので、夫側は問題ないと思い込まれがちです。ただ、精子の状態は年齢や生活で変わります。仕事の負荷が増えたり、睡眠が削られたり、お酒の量や体重が変わったり、数年あれば十分に変わってきます。
一人目のときの結果は、今の結果ではありません。ここを確かめずに何周期も重ねるのは、時間の使い方としてもったいないです。
帝王切開のあとに見てもらいたいこと|くぼみと、たまった液体
帝王切開を受けている方向けに、ここだけ少し詳しく書いておきます。

傷あとのくぼみとは何か
帝王切開では子宮を切開して縫い合わせます。その治り方によって、子宮の内側にくぼみのような形が残ることがあります。
くぼみそのものより問題になりやすいのは、そこに液体がたまることだと言われています。
生理の終わりがだらだら長いときは、伝えておく
くぼみにたまった液体が少しずつ出てくるので、生理が終わったあとも少量の出血やおりものが続きます。
そういうものだと思っていた、という方が多いので、心当たりがあれば受診のときに伝えてみてください。言われないと調べようがない部分です。
所見があっても、そのまま授かる方はいます
くぼみが見つかっても、所見の程度によって考え方は変わりますし、そのまま授かる方もいます。
正解が1つに決まらないところなので、見つかった場合はその先を主治医と詰めていくことになります。
上の子がいても通える進め方|ここが一番の壁になる
検査や治療が必要だと分かっても、次の壁が来ます。
ここで止まってしまう方が、本当に多いです。医学的にどう進めるかより、上の子をどこに預けるかのほうが先に来ますよね。子どもを連れて不妊治療の待合室に入りづらい。預け先がない。通院が増える時期に、仕事と保育園の送迎をどう回すのか。
ここは気持ちの問題というより段取りの問題なので、先に道筋をつけておくほど動きやすくなります。
通院のために仕事を調整しないといけなくなったときは、厚生労働省が不妊治療連絡カードという書式を出しています。治療を受けていることを職場に伝えるための一枚で、様式をダウンロードして使えます。

子連れで受診できるかは、予約前の電話で聞いてしまう
対応は施設によって本当にさまざまです。子連れ可のところもありますし、時間帯を分けているところ、託児を用意しているところもあります。
診察室で聞くより、予約の電話で受付に聞いてしまうのがいちばん早いです。気を遣う場面に思えますが、よく聞かれる質問なので受付側も慣れています。
預け先は、必要になる前に登録しておく
自治体の一時預かりは、事前登録が必要なところがほとんどです。そして当日申し込みは埋まりやすい。
通院が増える時期に慌てて探すより、まだ余裕のあるうちに登録だけ済ませておくと動きやすくなります。
通いやすさを、施設選びの条件に入れる
これは二人目妊活ではとくに重いです。
評判のよい施設が遠方にある場合、一人目のときなら通えたと思います。ただ、上の子の送り迎えがある生活だと、往復の時間そのものが壁になります。続けられることが、結果にそのままつながってきます。
できることを、もう一度まとめておきます。
- 子連れで受診できるか、予約前に電話で確認する
- 朝いちばんや、託児のある時間帯を選ぶ
- 自治体の一時預かりを、必要になる前に登録しておく
- 夫の休みの日に検査をまとめて入れる
- 通いやすさを条件に入れる。続けられる近さを優先する
病院で確認したいこと
- 帝王切開を受けている場合、傷あとの状態はどうか
- 一人目のときから変わっている数値はあるか
- 授乳の影響はもう抜けていると考えてよいか
- 今の方法を、あと何周期続ける想定か
- 子連れでの受診は可能か。可能な時間帯はあるか
最後の項目は、診察室ではなく受付で聞いてしまって大丈夫です。
鍼灸で見ていること|産後の体は、まだ戻りきっていないことがある
ここからは、私たちが体をどう見ているかの話です。
睡眠不足と、抱っこの負担
二人目を考えて来られる方の体には、共通して出ているものがあります。
- 慢性的な睡眠不足
- 抱っこによる肩と腰の張り
- 骨盤まわりが固まったまま
- 下腹部の冷え
- 鉄やたんぱく質の不足
夜中に何度も起こされる生活が続いていれば、体が回復する時間そのものが足りていません。
一人目のときより、体力の土台が落ちています。まずそこを戻すところから始めます。
授乳が長かった方に多いこと
授乳が長かった方は、栄養が出ていく側に傾いた状態が続いているので、鉄やたんぱく質が足りていないケースをよく見ます。
ご自身ではちゃんと食べているつもりでも、上の子の食事が優先になって、自分のものは残り物で済ませているということが起きがちです。健診の血液検査で貧血の数値を見ておくと、手がかりになります。
ひとりになれる時間としての側面
施術中の数十分がひとりになれる時間だった、とおっしゃる方がいます。
体を整えながら、気持ちを落ち着ける時間にもしていただけたらと思っています。
今日からできること

4つ目がいちばん難しいと思います。ただ、体力が戻らないと次に進みにくいので、ここは書いておきます。下げてよい家事を先に決めておくと、実行しやすくなりますよ。
二人目妊活でよくある質問
一人目は自然にできました。二人目も待っていればできますか?
そうなる方もいます。ただ、年齢も体の状態も一人目のときとは変わっているので、半年試して結果が出なければ検査を受けておくほうが、時間を無駄にしにくいです。
授乳中でも妊活を始めていいですか?
授乳中は排卵が戻りきっていないことがあります。始めること自体は問題ないとされていますが、周期が整わないようなら、卒乳の時期と合わせて主治医に相談してみてください。
帝王切開だと二人目は難しいですか?
帝王切開だから難しい、と決まるものでもありません。傷あとの状態を超音波で見てもらって、気になる所見があるかを確認するところからです。
上の子を連れて不妊クリニックに行くのは気が引けます。
そう思われる方はとても多いです。対応は施設によってさまざまで、子連れ可のところもあれば、時間帯を分けているところもあります。予約の電話で聞いてしまうのが早いです。
上の子のときと同じ病院に行くべきですか?
一人目のカルテがあることは利点です。ただ、通いやすさが変わっているなら、そこを優先する考え方もあります。続けられるかどうかが、二人目では効いてきます。
周りに相談できる人がいません。
二人目の悩みは、一人目のときより打ち明けにくいものです。同じ立場の方の話を聞ける場を探してみてください。当院でも、オンラインの妊活講座をひらいています。
各都道府県には「性と健康の相談センター」という公的な窓口もあります。不妊や不育症の相談を受けてくれるところで、こども家庭庁のページからお住まいの地域のものを探せます。
一人目のときに通っていた鍼灸に、また通う意味はありますか?
体の状態が変わっているので、見るところも変わります。前回と同じ進め方にはならないと思ってください。
まとめ
- 一人目が自然でも、二人目が同じとは限らない
- 年齢、出産による変化、授乳、生活と、変わっている条件が複数ある
- 受診の目安は半年。35歳を超えていればさらに早く
- 一人目のときの検査結果は、もう今の結果ではない。精液検査も含めて
- 帝王切開のあとは、傷あとの状態を見てもらう
- 通いやすさを条件に入れる。続けられることが結果につながる
- 産後の体は、まだ戻りきっていないことがある
この記事は一般的な情報の整理であり、診断や治療方針を示すものではなく、個別の判断に代わるものでもありません。
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聞ける場所を作りました
診察室で数字を渡されて、それが何を意味するのか分からないまま帰ってくる。家で検索して、よけい不安になる。それを何周期も繰り返している方が、本当に多いです。妊活って人に言いづらいので、よけいにひとりで抱えてしまうんですよね。
私も同じでした。妻と不妊治療をしていたとき、分からないことを聞ける場所が、どこにもなかったんです。
だから作りました。毎月ひらいている無料のオンライン講座です。Zoomの少人数で、顔出しはしなくて大丈夫。お名前とメールだけで申し込めます。通院の勧誘もしません。聞いて帰るだけで大丈夫ですよ🌸

次回の日程と内容はこちらのページにまとめています。
私たちも、通う側にいました
代表の前田は、妻と一緒に不妊治療を受けてきました。タイミング法から人工授精まで進んで、検査で自分の側にも原因が見つかったときのことも、判定を待つあいだの落ち着かない時間も、通う側として知っています。なので、寄り添って、二人三脚で進んでいきたいと思っています。
婦人科で進めている治療はそのまま続けていただいて、体のほうを整えるお手伝いをしています。主治医の方針を変えることはしません。まだ迷っている段階でも、話を聞くだけでかまいません。
サクラダ治療室は、東京都北区の東十条院(JR東十条駅から徒歩4分)と、埼玉県さいたま市の大宮院(大宮駅から徒歩5分)の2院です。どちらも院長は女性で、スタッフも全員女性です。通いやすいほうをお選びください。
まだ決めきれないときは、LINEで
予約するかどうか決めきれない、他の院とも比べている、そういう段階でかまいません。お名前もメールアドレスも要りません。聞いてみたいことがあれば、一言だけでもどうぞ。
何から手をつけるとよいか、先に知りたい方へ
18の質問に答えると、いまどこから整えるとよいかが出てきます。3分ほどで終わって、登録も要りません。結果に出てくる言葉をLINEに送っていただくと、その傾向に合わせた続きをお返しします。






















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