子宮卵管造影は痛い?検査の流れ・痛みが強くなるケース・検査後に妊娠しやすいと言われる理由を解説

子宮卵管造影は痛い?検査の流れ・痛みが強くなるケース・当日の過ごし方|サクラダ治療室

こんにちは、サクラダ治療室の前田です🌸
次の周期で子宮卵管造影をしましょう、と言われた。帰ってから検索したら、痛い、涙が出た、という体験談ばかりが出てきて、予約を入れる手が止まってしまった。

先に結論から

・卵管が通っているか、子宮の形はどうかを見る検査
・生理後から排卵前に行う。検査自体は10〜20分
・痛みは、卵管が詰まっているときに強くなりやすい
・鎮痛剤は指示どおりのむ。痛みに弱いことは先に伝えてよい

その気持ちは、当然だと思います。

ただ、先にお伝えしておきたいことがあります。この検査はこれから何をすべきかを決める、妊活のなかでも特に重い検査です。卵管が通っているかどうかが分からないまま、タイミング法を何周期も重ねてしまう。それがいちばん惜しい時間の使い方になります。

痛みには個人差がありますし、強くなりやすい条件もある程度わかっています。何が起きているのか、どういうときに痛むのか、当日の流れ、そして検査後のことまで書いていきます。実際の説明と指示は、受診先のものを優先してください。

何を調べる検査か|卵管の通り道と、子宮の形

子宮の入り口から細い管を入れ、造影剤を流し込んでレントゲンで撮影します。

子宮卵管造影の流れ:子宮の入り口から細い管を入れる→造影剤を流す→子宮の内側の形が写る→左右の卵管を通る→お腹のなかへ出ていく

造影剤は子宮のなかに広がり、そのまま左右の卵管を通って、お腹のなかへ出ていきます。この流れ方を見ることで、卵管が通っているか、途中で詰まっていないかが分かります。同時に、子宮の内側の形も確認できます。

不妊の検査として一般的に行われるもので、日本産科婦人科学会の不妊症の解説でも、女性側の基本的な検査のひとつとして挙げられています。

卵管は、精子と卵子が出会う場所

ここが詰まっていれば、どれだけタイミングを合わせても出会えません。逆に言えば、通っていることが確認できれば、自信を持ってタイミング法や人工授精を続けられます。進むか、方向を変えるかを決める検査です。

タイミングの取り方そのものを見直したい方は、タイミング法で授からないときに見直すことと排卵日の見極め方もあわせて読んでみてください。

両方とも詰まっているとわかった場合は、体外受精へ切り替える判断が早まります。つらい結果ではありますが、何年も同じやり方を続けてしまう時間を短くできるという意味もあります。

子宮の形も、同時に見ている

造影剤が広がると、子宮の内側の輪郭が写ります。生まれつき形に特徴のある子宮や、内側に張り出した筋腫、以前の手術の影響などが、ここで見つかることがあります。

超音波では見えにくいところなので、ついでに見ているわけではなくて、これ自体が検査の目的のひとつです。

結果は、だいたい3つに分かれます

  • 両側とも通っている…タイミング法や人工授精を続ける後押しになる
  • 片側だけ通っている…通っている側の排卵なら可能性はある。年齢と合わせて方針を決める
  • 両側とも通っていない…体外受精へ切り替える判断が早まる

詰まっている場所によっては、卵管を広げる処置(FT)や腹腔鏡が検討されることもあります。ここから先は、年齢とこれまでの経過で選択肢が変わります。その場で全部決めなくて大丈夫なので、持ち帰って考えていいと思います。

人工授精へ進むことになった場合の流れは、人工授精(AIH)の流れに書いています。

それと、造影剤の写り方で卵管のまわりの様子まで推測されることがあります。片側の流れ方がおかしい、お腹のなかへの広がり方が偏っている。そういうときは、癒着が疑われます。詰まっている・いないの2択ではないのが、この検査の読みづらいところでもあります。

癒着の背景に子宮内膜症があることもあります。そちらは子宮内膜症・子宮筋腫と妊活で詳しく書きました。

いつ受けるか|生理が終わってから、排卵前まで

生理が終わったあとから、排卵する前までの期間に行われます。

この時期が選ばれるのは、妊娠している可能性がない時期だからです。内膜が薄いほうが観察しやすい、という理由もあります。周期のどのあたりで予約するかは、施設の指示に従ってください。

費用のことも書いておきます。不妊の検査や治療は、2022年4月から公的医療保険の対象が広がりました。どこまでが対象になるのかは厚生労働省の「不妊治療に関する取組」にまとまっています。

当日の流れ|検査そのものは10分ほど

子宮卵管造影の当日の流れ:準備で内診台に上がり管を入れる/造影剤を注入しながら撮影/広がり方と流れ方を確認/油性なら翌日にもう一度撮ることがある

検査台に上がってから降りるまで、10分から20分ほどです。思っているより短く終わります。

痛み止めを事前にのんでおく施設が多く、希望を伝えれば対応してもらえることもあります。感染を防ぐために抗菌薬が処方されることもあります。

造影剤には油性と水性があって、性質が違います。油性はゆっくり吸収されるので翌日にもう一度撮ることがあり、水性なら当日で終わります。どちらを使うかで当日の予定が変わるので、予約のときに聞いておくといいと思います。

前日と当日の過ごし方

特別な準備が要る検査でもありません。食事の制限がある施設とない施設があるので、そこだけ指示に従ってください。

当日は、脱ぎ着しやすい服で行くと気が楽です。下半身だけ外すことになるので、スカートやワンピースのほうが落ち着く方が多いです。ナプキンは持っていってください。検査のあとに出血や造影剤が出てくることがあります。

それから、前の日は早めに寝てください。睡眠が足りていない日ほど、痛みを強く感じます。これは検査に限った話ではありませんが、当日の体感がはっきり変わるところです。

痛みについて|強くなるのは、詰まっているとき

ここが一番知りたいところだと思います。

子宮卵管造影の痛みは2つ:管を通すときの痛みと、造影剤が流れるときの圧の痛み。詰まっているほど圧の痛みが強くなりやすい

痛みの正体は、大きく2つに分かれます。ひとつは、子宮の入り口に管を通すときの痛み。もうひとつは、造影剤が流れていくときの圧の痛みです。

強くなりやすいのは、後者です。

卵管が詰まっていたり狭くなっていたりすると、造影剤の逃げ道がありません。逃げ場のない圧が卵管の内側にかかって、生理痛を何倍も強くしたような痛みとして感じられます。痛みが強かった方ほど、何か見つかっている可能性があります。つらい思いをしたぶん、得られた情報も大きかった、ということですね。

逆に、両側ともよく通っている方は、思ったより平気だったで終わることが多いです。ネットの体験談が痛い話に偏るのは、つらかった人ほど書き込むからでもあります。あの投稿の集まりが平均だと思わないでください。

痛みを減らすためにできること

痛みを減らすためにできること:痛みに弱いと検査前に伝える/鎮痛剤を指示どおりのむ/体に力を入れず長く吐く/生理痛が重いことも伝える/当日は予定を入れない

力を抜くのは難しいのですが、緊張すると子宮の入り口も締まります。吐く息を長くすることだけ意識してみてください。数を数えながら吐くと、やりやすいと思います。

痛みが不安だと伝えることに、遠慮は要りません。よく聞かれる話なので、スタッフも慣れています。静脈麻酔で行っている施設もあるので、そこまで不安なら、予約の前に問い合わせて施設を選ぶ方法もあります。

検査のあと|妊娠しやすい時期があると言われる理由

この検査には、よく知られた話があります。

造影剤を流したあと、しばらくのあいだ妊娠しやすい時期があると言われてきました。卵管のなかの細かい詰まりが押し流される、卵管の内側の環境が変わる、といった説明がされています。とくに油性の造影剤でその傾向が報告されてきました。

ただ、全員に起こることでもありません。

期待しすぎると、その周期で結果が出なかったときに落ち込みます。そういう時期があるかもしれない、くらいに受け取って、通っていることが分かったのだから続けよう、と考えるほうが持ちこたえられます。

受けた方が、そのあと動きやすくなります

この検査を受けた方が口をそろえて言うのは、終わってしまえば、あんなに悩んだのは何だったんだろう、という感想です。

検査そのものは10分から20分。結果が出れば、次にやることがはっきりします。通っていると分かれば今のやり方を続けられますし、詰まっていると分かれば別の道に切り替えられる。どちらに転んでも、前に進みます。

迷っている周期が3回続けば、それだけで3か月です。いちばん高くつくのは、決められないまま過ぎる時間のほうだと思っています。

検査後に起こりうること

数日、少量の出血が続くことがあります。造影剤が体から出ていく過程で、おりものに混じることもあります。どちらも、あらかじめ知っていれば慌てずに済みます。

気をつけたいのは、強い腹痛と発熱です。まれに感染が起こることがあるので、その場合はすぐに連絡してください。

造影剤にはヨードが含まれています。ヨードアレルギーのある方、甲状腺の病気で治療中の方は、必ず事前に申し出てください。検査のあとしばらく甲状腺の機能に影響が出ることがあるので、治療中の方はとくに大事なところです。

甲状腺と妊活の関係は甲状腺(TSH)と妊活にまとめています。健診で一度でも指摘された方は、目を通しておくと安心だと思います。

病院で確認したいこと

病院で確認したいこと:造影剤は油性か水性か/鎮痛剤はいつのむか/甲状腺やアレルギーの扱い/結果はいつ聞けるか/片側だけ通っていなかった場合/検査後にタイミングを取ってよいか

5つ目を先に聞いておくと、結果を聞く日の心の準備ができます。その場で初めて聞くのと、あらかじめ道筋を知っているのとでは、受け取り方がまるで違います。

鍼灸で見ていること|緊張を持ち込まないこと

ここからは、私たちが体をどう見ているかの話です。

卵管そのものは、検査と治療の領域です。私たちがやれるのは、検査の前後の体の状態です。

検査の前にできること

私たちがやれるのは、その前後の体の状態です。

検査への不安で全身が緊張している方は多くて、その緊張は骨盤のなかにも及びます。もともと生理痛が重い方、下腹部が冷えて固い方は、痛みを拾いやすい状態で検査に臨むことになります。

検査の前に一度体をゆるめておく。それだけのことですが、意味はあると考えています。当日の朝でも、前の週でもかまいません。

検査のあとに来られる方には

お腹まわりの扱いを変えます。出血が続いている時期は、刺激の量も落とします。

結果を聞いて気持ちが沈んでいる方も来られます。そういう日は、話を聞くところから始めます。体を整えるのは、そのあとでも間に合います。

通い方の目安

よく聞かれるので書いておきます。最初のうちは週に1回くらいのペースで来られる方が多いです。体の反応が出てきたら、間隔をあけていきます。

検査や治療の予定が決まっている方は、その日程に合わせて組み替えます。婦人科で進めている治療が主役で、私たちは体のほうを整える側です。主治医の方針はそのままで大丈夫です。

生理痛が重い方は、生理の前と後で体の状態がまるで違うので、周期のどのあたりで来ていただくかも一緒に決めます。痛みが出てからより、来そうな時期の前に整えておくほうが、体は楽になりやすいです。

今日からできること

今日からできること:予約を先に入れる/アレルギーや持病を予約時に伝える/帰りに無理をしない段取り/生理痛の強さを記録/夫の精液検査も同じ時期に/下腹部と腰を冷やさない

5つ目は、同じ時期にまとめてしまうのが早いです。女性側の卵管と、男性側の精液。この2つがそろって、はじめて方針が決まります。片方だけ先に進めても、結局もう一方を待つことになります。

精液検査の結果をどう読むかは精液検査の見方に、運動率を指摘されたときの生活の見直しは精子の運動率が低いと言われたらにまとめています。

子宮卵管造影でよくある質問

どれくらい痛いですか。正直に教えてください。

個人差が大きいです。生理痛くらいで終わる方もいれば、脂汗が出るほどという方もいます。卵管が詰まっているほど強くなりやすい、というのが目安です。

麻酔はできませんか?

静脈麻酔で行う施設もあります。痛みが不安なら、予約の前にその点を問い合わせて施設を選ぶ方法もあります。

片方だけ詰まっていると言われました。妊娠できますか?

通っている側の排卵なら、妊娠の可能性はあります。今後の進め方は、年齢やほかの検査結果と合わせて相談することになります。

検査で詰まりが通ったりしますか?

細かい詰まりが流れることはあると言われています。ただ、治療を目的とした処置でもないので、そこに期待をかけすぎないでください。

仕事は休まないといけませんか?

終わってすぐ帰れる方もいますが、痛みが残ることもあります。半日は空けておくと安心です。

検査した周期に妊娠しても大丈夫ですか?

その周期にタイミングを取ってよいかは、造影剤の種類や施設の考え方で変わります。必ず担当の先生に確認してください。

怖くて予約できません。

怖いのは当たり前です。ただ、この検査を受けないまま進むと、その先の判断がずっと保留になります。痛みに弱いことを伝えたうえで、受けられる施設を探してみてください。

まとめ

  • 卵管が通っているか、子宮の形はどうかを見る検査
  • 生理後から排卵前に行う。検査自体は10〜20分
  • 痛みは、卵管が詰まっているときに強くなりやすい
  • 鎮痛剤は指示どおりのむ。痛みに弱いことは先に伝えてよい
  • 造影剤の種類で、当日の予定と翌日の撮影が変わる
  • 検査後しばらく妊娠しやすい時期があると言われるが、全員ではない
  • ヨードアレルギー、甲状腺の持病は必ず事前に申し出る

この記事は一般的な情報の整理であり、診断や治療方針を示すものではなく、個別の判断に代わるものでもありません。検査の適否や当日の指示は、受診先の説明を優先してください。

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聞ける場所を作りました

診察室で数字を渡されて、それが何を意味するのか分からないまま帰ってくる。家で検索して、よけい不安になる。それを何周期も繰り返している方が、本当に多いです。妊活って人に言いづらいので、よけいにひとりで抱えてしまうんですよね。

私も同じでした。妻と不妊治療をしていたとき、分からないことを聞ける場所が、どこにもなかったんです。
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次回の日程と内容はこちらのページにまとめています。

私たちも、通う側にいました

代表の前田は、妻と一緒に不妊治療を受けてきました。タイミング法から人工授精まで進んで、検査で自分の側にも原因が見つかったときのことも、判定を待つあいだの落ち着かない時間も、通う側として知っています。なので、寄り添って、二人三脚で進んでいきたいと思っています。

婦人科で進めている治療はそのまま続けていただいて、体のほうを整えるお手伝いをしています。主治医の方針を変えることはしません。まだ迷っている段階でも、話を聞くだけでかまいません。

サクラダ治療室は、東京都北区の東十条院(JR東十条駅から徒歩4分)と、埼玉県さいたま市の大宮院(大宮駅から徒歩5分)の2院です。どちらも院長は女性で、スタッフも全員女性です。通いやすいほうをお選びください。

サクラダ治療室 東十条院のスタッフ|東京都北区・JR東十条駅から徒歩4分・院長もスタッフも女性の妊活鍼灸院
東京都・東十条院
サクラダ治療室 大宮院のスタッフ|埼玉県さいたま市大宮区・大宮駅から徒歩5分・院長もスタッフも女性の妊活鍼灸院
埼玉県・大宮院

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✍ この記事を書いた人
前田 徹弥
前田 徹弥(まえだ てつや)
サクラダライフデザイン株式会社/サクラダ治療室 代表・鍼灸師 | 臨床歴17年

鍼灸の道に入り、10年の下積みを経て独立。妊活・不妊鍼灸を専門に学び、臨床歴は17年。実は私自身も、妻とともに不妊治療を経験しました。「本当に妊娠できるのか」と、何度も不安になりました。その経験があるから、あなたの不安に寄り添えると思っています。一人で抱え込まず、二人三脚で。あなたに合った方法を一緒に見つけ、ゴールまで伴走します。

東京・北区の東十条院と、埼玉・さいたま市の大宮院でお待ちしています。

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